はてなブックマークに追加
Facebookでシェア
Google+でシェア
Twitterでシェア
1.手順を組み立てるときの3つの法則
 コンピュータがどんなヤツか、どこに潜んでいるかを軽く知ったところで、コンピュータに教える手順を組み立てる話を少しずつ進めることにします。

 コンピュータに教える手順を組み立てる上で大事なことはたったの3つ。どんなに巨大なプログラムも複雑なプログラムも3つの法則の組み合わせで作られているし、もちろん当サイトの例題で作ったプログラムも、よ〜く見てみると全てこの3つの法則に従って作られていたりします。

 ただ、もしかすると今はまだピンと来ないかも知れないので「こ〜ゆ〜のが、あるんだな…」って感じで、頭の片隅にでも置いといてください。
単純な動作を順序通りに行う
 異なった単純な動作や操作を「動作A、動作B、動作C、…」のように順序よく行う場合で、それらの動作や操作をするとき制限や判断などが無い場合のことです。

 例えば、車に乗り込むという動作(※)を例にするとドアの鍵を開けるドアを開ける座席に座るドアを閉めるシートベルトを締めるという動作と順序が考えられますが、みごとに(?)各動作を順々に行っています。


 ※座席は座れる状態、ドアや鍵に異常が無いことを前提とした場合です。
判断(分岐)
 何かをきっかけにして、その後の手順が変わることがあります。例えば、晩飯を食べようとしてたときに、財布の中身が2000円未満なら1000円の定食だけでガマン、それ以上なら1000円の定食とデザートにアイスクリームも付けちゃおうかってことです。

 他には、「適正チェック」や「心理テスト!」などに多いYesなら青い線Noならピンクの線に進んでください」なんてのがあります。最後に「あなたはタイプAです」なんて結果が出てるアレです。あれも、判断(分岐)のいい例ですね。
繰り返し
 まとまった手順を繰り返すこともあります。

 例えば、「もやし」を使った料理を作るとき、もやしの余分な部分(根っこの先や豆の部分)を取ることがありますが、山積みになった「もやし」にこの作業をするときもやしを1本手に取る余分な部分を取り除くもやしを1本取る余分な部分を取り除く…、の繰り返しをもやしがなくなるまで行いますが、手順として考えたときは、繰り返しという法則を使った方が都合がいいのです。なにせ、もやしが何本あるかわからないし、それに手順を作るときもやしを1本手に取る余分な部分を取り除く…、と同じ事を延々書いていたら日が暮れてしまいます(汗)

 この場合は、もやしを1本手に取る余分な部分を取り除くの2つの動作をもやしがなくなるまで繰り返す、と考えられますね。

 繰り返しは10回繰り返すなど回数を固定して繰り返すときと、何かの条件と一致するまで(例えば、もやしが無くなるまで等)繰り返すなど判断と組み合わせるなどの2種類があります。でも、「10回繰り返す」も、実は「繰り返し回数が10になるまで」と判断をしています。




Copyright(C) 1999-2015 結城圭介(Ver.3.51) All rights reserved